10月13日(火)
10月7日〜10月13日までのお花の写真、頂きましたのでどうぞ!
全撮影:グリーン・Kさん
イタドリ(虎杖)
タデ科 ソバカズラ属
多年草
イタドリは万葉の昔から知られる薬草で、若葉を揉んで傷口に貼ると血が止まり痛みが和らぐ。この痛み取りから、この名が付いた。
別名:スカンポ
かつて日本からヨーロッパに導入され、土壌浸食を防いだり、家畜の餌として利用された。
ところがである、今では帰化したものが爆発的に増えて問題になっている。
痛みを取ってくれるはずのイタドリに痛い目に合わされている・・・。
(はなぶんのイタドリは、ゴシキイタドリです。)
ナンバンギセル
ハマウツボ科 ナンバンギセル属
寄生植物
花の形が南蛮渡来のキセルに似ているので、ナンバンギセル。
うつむき加減に咲くピンクの花が、どこか頬を染めて物思いにふけているように見えるから、古くは思い草。
ナンバンギセルの姿は奇妙そのものだ。
葉も茎もなく、ひょろりと伸びた長い花柄の先にいきなり花を咲かせる。
そもそも葉っぱがないので、光合成ができない。
イネ科の植物の根元に寄生して、栄養分をもらって生きている。
もしもススキがなくなったら、どうやって暮らせば良いのだろう。
じっと地面を見つめながら、思案しているのかも。
フジバカマ
キク科 ヒヨドリバナ属
多年草
夏の終わりかけから秋に花を咲かせる。冬は地上部が枯れる。
種は綿毛があり風で運ばれる。
準絶滅危惧種
生乾きの葉は、桜餅の香りが・・・。また生の葉を揉むと桜餅の香りがする。
この香り(クマリン)は虫に食べられないため。
アサギマダラの幼虫の食草。5個の管状花が集まって頭状花をつくっている。
2本の糸のようなのが雌しべ。
コスモス
キク科 コスモス属
一年草
短日植物(昼の時間が短い)。
コスモスの花はピンクをはじめ色合いが豊か。最近では複色も登場。
咲き方も八重咲き、花弁が筒状になったストロー咲き。
キク科の植物は、一つの花のように見えるが、実際にはたくさんの花が集まっている。
コスモスは舌状花と筒状花からできている。舌状花は、花を目立たせる。
筒状花は生殖を行う。日本の原風景。
フウセントウワタ
ガガイモ科 フウセントウワタ属
春まきの一年草
果実にトゲがあるので、ハリセンボンのようなユニークさ!
葉の脇花柄をだし、反り返った花弁の乳白色の花が下向きに咲く。
果実が縦に裂け、綿毛の種が飛び出す。
葉を折ると白い汁が出る。毒性があるので注意が必要。
ケサランパサランの正体は、この綿毛か(?)
幸福を呼ぶ、ケサランパサラン。
シオン
キク科 シオン属
多年草
東南アジア原産。栽培の歴史が古く、平安時代の「今昔物語」に出てくる。
秋に淡紫色の頭花を多数咲かせる。舌状花と筒状花の花を咲かせる。
根を使った生薬名は紫苑(しおん)。痰切り、咳止め。
花言葉は、君を忘れず。
別名:鬼の醜草(おにのしこくさ)。
今昔物語に由来した鬼の醜草。醜鬼(しおに)には去った人を思うという意味が
あり、花の時期が中秋の名月の頃なので、十五夜草。
紫苑という色名の語源になった花。
天高い秋空に向かう、色彩が鮮やかな花です。
ハギ
マメ科 ハギ属
落葉低木
蝶形花冠。
マメ科は根っこに空気中の窒素を固定できる根粒菌がいるので、痩せた土地
でもよく育つ。
ヤマハギ、ミヤギハギ、マルバハギなど、日本各地に自生している。
万葉集では114首読まれている。
(本日も写真の提供していただいた方、
ありがとうございました)
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